人気の海岸観光地、公の場で性器表現の衣装など禁止 スペイン
(CNN) スペインの人気の海岸リゾート地であるプラッジャ・ダロ市は独身の男女が催すパーティーでの悪しき素行が目に余るとして、公の場で性器を描いた衣装を着用したり、ダッチワイフを持ち込んだりする行為に厳しい罰金を科す新たな条例をこのほど可決した。
今月末ごろに導入する予定。同市はバルセロナから北東へ約60マイル(約97キロ)離れている。普段の住民総数は約1万2500人だが、夏季の週末には約15万人が殺到するという。
地元警察の署長によると、今回の条例のきっかけは挙式の開催に伴って騒々しい音楽や歌声が深夜まで響き、住民の不興を買ったことだった。市役所の報道担当者はこの種の問題はここだけじゃないはずとし、各自治自体が現状を改善させる措置を決めるべきだと主張した。
CNNの取材に応じた報道担当者によると、新たに設けた罰金制度では公共の路上や場所に衣服なし、下着のみ、性器を表現する衣装やアクセサリーを身に着け、性的な種類の人形などを持参して現れた場合は最大で750ユーロ(約12万8000円)の支払いを求める。
混乱をさらに深めるような反社会的な行動に及んだ場合は最大で1500ユーロまでの罰金になる可能性がある。ただ、これら違反行為の具体的な内容については不明。
シャツを着ず、ビキニ姿で海岸から市中心部へ移動することも禁じる。ただ、警察は罰金支払いを求めるが、違反行為が疑われる当事者は現場でこれに応じることは必要なく、異議申し立ての権利があるともつけ加えた。
市議会は半年にも及ぶ観光シーズンの到来に備え、条例の効用を徹底させるため警察官を新たに12人増やす方針。現在は48人態勢となっている。同シーズンには多くの結婚式が催されるという。