ハンガリー首相が訪中、習主席と「共通の関心事」について協議
香港(CNN) ハンガリーのオルバン首相は8日、中国を訪問し、首都・北京で、習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。オルバン氏はこれより前、「和平の使節」と称してロシアとウクライナを訪問し、物議を醸していた。
オルバン氏に対しては、ロシアによるウクライナでの侵攻が行われるなかで、親ロシアの立場を取ることから、西側諸国から批判の声が出ている。オルバン氏はX(旧ツイッター)へ、北京の空港に到着した写真に「平和使節3.0」と見出しを添えて投稿した。
中国外務省は8日、習氏とオルバン氏が「共通の関心事」について協議すると明らかにした。中国の国営メディアは両首脳による会談が8日午前、釣魚台国賓館で始まったと伝えた。
9日からは米首都ワシントンで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開幕する。NATO首脳会議では、米国のバイデン大統領がオルバン氏を含む各国首脳を招いて、ウクライナの防衛に対する支援について支持を集めようとしている。
NATO首脳会議では中国をめぐっても話し合いが行われるとみられている。NATO指導者は、軍民両用(デュアルユース)の物資の提供や経済的・外交的な支援を通じてロシアの戦争への取り組みを中国が支援しているとして警戒を強めつつある。