大西洋横断目指した夫婦、救難艇の中で遺体で発見 カナダ東部の島

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ブレット・クリベリーさん(右)と妻のサラ・パックウッドさん=2017年/Theros Sailing Adventure/Facebook

ブレット・クリベリーさん(右)と妻のサラ・パックウッドさん=2017年/Theros Sailing Adventure/Facebook

(CNN) ヨットでの大西洋横断を目指していた英国系カナダ人の夫婦が、カナダ東部沿岸の島で遺体で見つかった。

ブレット・クリベリーさん(70)と妻のサラ・パックウッドさん(60)は6月11日、カナダ東部ノバスコシア州ハリファクスを出港し、約3200キロ離れたアゾレス諸島に向かったが、同18日に消息を絶ったとの通報が入っていた。

カナダ警察が今月12日に公開した声明によると、夫婦の遺体は10日、ノバスコシア州セーブル島に流れ着いた救難艇の中で見つかった。

夫婦がヨットを捨て、救難艇に乗った理由は不明。現在捜査が進められているとカナダ警察は述べた。

セーブル島はハリファクスから南東約300キロに位置する長さ43キロの砂州。アトランティック海洋博物館によると「大西洋の墓場」と呼ばれており、1583年以降記録に残るだけで350件以上の遭難事故が起きている。

クリベリーさんとパックウッドさん夫婦は自分たちを冒険旅行家と位置づけ、動画サイト、ユーチューブのチャンネルに旅の記録を残していた。

今回の航海は、「グリーンオデッセイ」と銘打った旅の一環で、化石燃料を燃やすことなく長距離航海が可能だということを示す狙いがあったという。

クリベリーさんが5月13日投稿の動画で説明したところによると、航海に使用するヨットには電力駆動システムが搭載されていた。充電は太陽光パネルで行う仕組みだったという。

クリベリーさんとパックウッドさんは2015年、ロンドンのバス停で偶然知り合った。クリベリーさんがカナダに戻ってからも連絡を取り続け、翌年の春にはパックウッドさんがバンクーバー近くの島に停泊していたクリベリーさんのヨットを訪問。英紙ガーディアンに20年に掲載されたインタビューでパックウッドさんが明かしたところによれば、そのヨットでの航海中、メインキャビンでクリベリーさんからプロポーズされたという。

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