乳児が熱いコーヒーかけられ大やけど、容疑者は国外逃亡 オーストラリア
オーストラリア・ブリスベン(CNN) オーストラリア北部クイーンズランド州で、乳児が通りすがりの男に熱いコーヒーを浴びせられて大やけどを負う事件があり、クイーンズランド州警察は9日、国際機関と連携して容疑者の男の行方を追っていると発表した。
容疑者は33歳の外国籍の男で、事件の4日後にオーストラリアを出国したことが分かっている。
事件は8月27日、同州ブリスベン市内の公園で発生。生後9カ月の男の子が母親と芝生の上に座っていたところ、男が熱いコーヒーをぶちまけたとされる。男の子は顔と両腕、両脚に重度のやけどを負った。
警察は、防犯カメラがとらえた男の映像を公開した。現場から逃走する男は青い格子縞(じま)のシャツに黒い帽子姿でめがねをかけていた。
クイーンズランド警察によると、男の氏名に関する偽情報が出回ったり、男が警察の動きを逆監視したりしていたために、初動捜査に遅れが出た。
男は事件後、タクシーをつかまえてブリスベン市の中心部へ行き、車で隣のニューサウスウェールズ州に入って、8月31日にシドニー空港から出国した。
捜査当局が防犯カメラに映った男の名を確認したのは9月1日だった。警察は、捜査に支障があるとして男の氏名や出国先を公表していない。
男は2019年以来、さまざまなビザでオーストラリア出入国を繰り返していたことが判明。直近の入国は22年1月だった。犯行の動機は分かっていない。
母親は地元メディアに対し、あまりにも突然の出来事だったので何が起きたのか分からず、悲鳴を上げて助けを求めたと話している。その場にいた人たちが駆けつけて水をかけ、男の子は病院に運ばれたが、頬や首、胸、背中に重いやけどを負っており、何度も手術を受けたと伝えられている。