イスラエル軍諜報部隊の司令官が辞任へ ハマスによる奇襲阻止失敗の批判受け

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イスラエル人の人質解放を求めるスローガンとろうそく=2023年11月21日、テルアビブ/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

イスラエル人の人質解放を求めるスローガンとろうそく=2023年11月21日、テルアビブ/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエル軍は13日までにCNNの取材に答え、諜報(ちょうほう)活動に携わる司令官1人が近く辞任する見通しであることを明らかにした。この司令官に対しては、昨年10月7日に発生したイスラム組織ハマスによる奇襲の阻止失敗で中心的な役割を果たしたとする批判の声が上がっていた。

イスラエル国防軍(IDF)によれば、諜報部隊を率いるヨッシ・サリエル准将から「近い将来、自らの役割を終了する」との通告を受けたという。

イスラエル公共放送KANなどのメディアは、サリエル氏の辞表の抜粋を公開した。その中で同氏は、ハマスによる奇襲を防げなかったことについて個人的に責任を感じると説明している。当該の奇襲では、ユダヤ人を狙ったものとしてはかつてのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)以来となる犠牲者が出た。

サリエル氏は辞表の中で、奇襲を受けた際に自分自身や部下、イスラエル市民が期待するだけの働きが出来なかったとの思いを吐露。初期段階の調査が完了した後で、奇襲当時の司令官としての個人的責任を果たす意向を表明した。

辞表の内容はKANが12日に報じた。CNNはその信憑(しんぴょう)性を確認できていない。

奇襲発生直後、国防や治安に携わる高位当局者の多くが名乗りを上げ、攻撃を許した不手際の責任を一定程度引き受ける考えを明らかにしていた。この奇襲により1200人が死亡、250人が人質に取られた。

今年5月にはネタニヤフ首相もメディアのインタビューに答え、奇襲を阻止できなかった背景に政治や軍の失敗があったことを認めていた。

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