西岸で死亡の米活動家、バイデン氏はイスラエルの説明を支持
(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で6日、抗議行動に参加していた米国人活動家アイシェヌール・エイギさん(26)がイスラエル軍の銃弾で死亡した問題をめぐり、バイデン米大統領は10日、イスラエル政府の説明を受け入れ、事故だったとの見方を示した。
イスラエル政府は、エイギさんが間接的に、偶然撃たれたと説明している。
バイデン氏はホワイトハウスで記者団に、詳細は調査中としたうえで、はね返った銃弾が偶然エイギさんに当たったようだと述べた。
これに先立ち、ブリンケン国務長官は同日、エイギさんの死を「不当」として、イスラエル軍に西岸地区での作戦を根本的に変更するよう求めていた。
エイギさんの遺族は同日、バイデン氏の発言に対し、「事故ではなかった」と反論した。パートナーのハミド・アリさんは「この4日間、バイデン氏が電話を手に取って私たちに弔意を表し、独立調査を命じたことを知らせてくれるという適切な行動を待っていた」と訴え、「事故などではない。殺害犯の責任を追及する必要がある」と強調した。
エイギさんはトルコ生まれで、米ワシントン大学を最近卒業し、親パレスチナ団体のボランティアとして活動していた。2003年には、同じ団体の米国人活動家が、自治区ガザ地区でイスラエル軍による民家の破壊を阻止しようとして死亡した。