レバノン停戦で住民が帰宅の途に、軍は待機呼び掛け

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荷物を運んで移動する車両=27日、イスラエル・ティール/Aziz Taher/Reuters

荷物を運んで移動する車両=27日、イスラエル・ティール/Aziz Taher/Reuters

(CNN) レバノンの国営メディアによると、イスラエルとの停戦を受け、家を追われていた住民らが27日朝から帰還に動き出した。これに対してレバノン軍は、帰還を急がず待機するよう呼び掛けている。

レバノンの国営通信社NNAは、東部のベカー渓谷や南部へ向かう道で混雑が起きていると報告。村へ戻ろうとする家族らの車が列になっていると伝えた。

停戦の数時間後に撮影されたロイター通信の映像には、南部の都市ティールへの幹線道路を走る車の列が映っている。

国連によると、レバノンではこの1年あまりの間に少なくとも130万人が避難を強いられた。

停戦合意では、イスラエル軍が60日以内にレバノンから撤退し、その間にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラはイスラエル国境から40キロ後退することになった。撤退には時間がかかる可能性もある。

レバノン軍はX(旧ツイッター)への投稿で、政府の指示通り南部への展開を完了するために、必要な措置を講じていると説明。前線の村や町から避難している住民らに対し、停戦合意に基づくイスラエル軍の撤退が完了するまでは帰還を見合わせるよう求めた。

軍はさらに、不発弾や「イスラエル軍部隊が残した不審物」に注意するよう呼び掛けた。

イスラエル軍も同様に、戦闘や避難命令で家を追われたレバノン南部の住民に対し、すぐには帰宅しないよう警告している。

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