ナイトクラブ火災で59人死亡、舞台効果の花火が原因か 北マケドニア
(CNN) 北マケドニアのナイトクラブで16日に火災が発生し、少なくとも59人が死亡、およそ155人が負傷した。同国内相は、舞台効果の花火が原因だったとの見方を示している。
火災は首都スコピエの東部コチャニにあるナイトクラブで現地時間の16日未明に発生。同クラブで開かれた地元のグループDNKの公演に数百人が詰めかけていた。
報道によると、死者の中にはDNKのボーカルを含め、同グループのメンバー数人が含まれる。
国営メディアによると、死者は16~24歳で、ほとんどは大勢の人が折り重なって倒れる雑踏事故の犠牲者だった。
トシュコフスキ内相は16日の記者会見で、「コンサートの照明効果に使われた花火がスプリンクラーを作動させた」と説明。「恐らく天井の燃えやすい素材でできていた部分に火花が散って、短時間で建物全体に燃え広がり、濃い煙が発生したと思われる」と語った。
会場内で撮影された映像には、ステージ上で演奏するバンドの前で、花火装置から火花が散る様子が映っている。

火災によって損傷した建物の屋根/Robert Atanasovski/AFP/Getty Images
ロイター通信によると、会場にいた22歳の女性は、逃げようとして転んで人々に踏みつけられたと現地のテレビ局に話している。一緒にいた姉妹とは連絡が取れなくなっているという。
負傷者は少なくとも152人が国内各地の病院に運ばれた。数十人が手や顔に2度のやけどを負っている。重傷者のうち27人は国外で治療を受ける予定だという。
この火災でプロサッカー選手アンドレイ・ラザロフさんの死亡も確認された。25歳だった。
警察は16日午前、ナイトクラブの経営者を拘束した。トシュコフスキ内相は、この火災に関連して容疑者20人を特定し、うち15人を拘束したことを明らかにした。