シュワルツェネッガーさん、ドイツの空港で一時拘束 高級時計申告せず
(CNN) 俳優で米カリフォルニア州の元知事アーノルド・シュワルツェネッガーさんがドイツ入国時に高級時計を申告しなかったとして、ミュンヘンの空港で一時的に足止めされた。税関広報は17日、シュワルツェネッガーさんは税金に関する刑事手続きの対象になると語った。
税関広報はシュワルツェネッガーさんについて「製品を申告しなかった。EU(欧州連合)にとどめる目的でEU以外の国から輸入された製品だ。この手続きは誰であろうと適用される」と強調した。
シュワルツェネッガーさん側の関係者がCNNに語ったところによると、シュワルツェネッガーさんは渡航時に持っていた時計のために、ミュンヘンの空港で3時間にわたって拘束された。この時計はオーストリアのキッツビューエルで行う慈善オークションに出品する可能性もあった。
問題の時計はスイスの高級ブランド、オーデマ・ピゲ製だった。
シュワルツェネッガーさんは申告書の記入を求められておらず、税関職員の質問には全て正直に答えたと関係者は主張。「相手の無能なゆすりにもかかわらず、彼は全面的に協力した。何もかもお笑いのような不手際で、刑事ものの映画にしたらさぞ面白いだろう」と話す。
シュワルツェネッガーさんは問題の時計に対して想定される税金を前払いすることに同意。しかし係員が1時間かけてもクレジットカードのマシンを使用できず、結局あきらめてシュワルツェネッガーさんを銀行に連れて行き、ATMから現金を引き出させようとしたという。
しかしATMで引き出せる限度額では到底足りず、銀行は閉まっていた。
そこで引き返すと、別の係員が新しいクレジットカードのマシンを持ち込んで、ようやくうまくいったと関係者は話している。