バイデン米大統領、「暴力的な抗議は許されない」 大学デモで演説

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演説するバイデン米大統領=2日、米首都ワシントン/Drew Angerer/AFP/Getty Images

演説するバイデン米大統領=2日、米首都ワシントン/Drew Angerer/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルに対する抗議活動が全米の大学に広がっていることを受けて、バイデン大統領は2日、国民に向けて演説し、抗議する権利を認めつつも「暴力的な抗議は許されない」と自制を求めた。

抗議活動が行われているキャンパスへの州兵の派遣については否定した。また、イスラエルを支援する米国の立場に変わりはないとの考えを示した。

米国では先月ニューヨーク市のコロンビア大学で抗議活動が始まり、以降、各地の大学に広がっている。一部の大学ではデモ参加者が建物を占拠したり、警察と対立するなど激化し、多くの逮捕者が出る事態に発展している。

バイデン氏は考えを自由に表現する権利はあるが、暴力に発展させてはならないと述べ、平和的な抗議と暴力的なデモは異なるとの考えを強調した。また、建物の破壊や不法侵入は法律違反だとして暴力行為を戒めた。

演説後、一連の抗議活動を受けてガザ関連の米国の政策を再考せざるを得なくなったか記者に問われたバイデン氏は「ノー」と答えた。

バイデン氏は以前、イスラエルにはイスラム組織ハマスから自衛する権利があると述べたが、ガザに人道支援物資をさらに届ける必要があると主張している。

抗議活動をめぐっては、一部の共和党員が州兵を投入してデモを鎮圧するよう州に促していた。

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