ギリシャ首相「税収確保と歳出削減に努力」 ユーロ圏議長と会談
(CNN) 債務危機に揺れるギリシャのサマラス首相は22日、ユーロ圏財務省会合のユンケル議長(ルクセンブルク首相)と会談した。サマラス首相は会談後、同国が経済上の転機を迎えていると語り、税収確保と歳出削減に向けて努力する姿勢を示した。
サマラス首相は会談後の記者会見で、税収確保で大きな課題となっている脱税問題にさらに取り組むと表明した。また歳出削減の実施に向けて、連立3党が全面的に支えていくと語った。
ユンケル議長は会談後、ギリシャのユーロ圏離脱に反対する姿勢を明確に示した。
サマラス首相は週内に、メルケル独首相、オランド仏大統領とも会談する予定。
緊縮財政の続くギリシャは今年4~6月の国内総生産(GDP)が前年同期比6.2%減少。同国の支援条件として欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)が求めている115億ユーロ(約1兆1300億円)の追加的な歳出削減を検討する一方で、支援条件の緩和も探っている。
サマラス首相は独紙ビルトとのインタビューで、さらなる資金援助よりも「息継ぎをする余裕」が必要だと述べ、首相が支援策の実施期限の2年間延長を探っているのではないかとの観測が浮上している。独政府はこれまで、条件の譲歩には否定的な姿勢を示してきている。