止まらない中国のアフリカ進出 政治・経済に続いてメディアも
CCTVのケニア人キャスター、マーク・マサイ氏は、戦争や飢餓などアフリカの悪い面だけではなく、その解決策や潜在力なども伝えたいと述べている。
中国人編集幹部は、既存のメディアには一方的な報道が多いが、CCTVは、アフリカで実際に起きていることなど良い面も放送するとしている。
しかし専門家からは、CCTVのアフリカ進出は、天然資源が豊富なアフリカへの中国のより深い関与が、略奪するばかりで見返りをほとんど与えていないように描かれることが多い現状を変えるための方策だとの見方も出ている。
中国の国有メディアが、アフリカや他の開発途上地域で影響力を拡大しようとしているのは、中国外交のソフトパワー拡大策の一環であり、中国が経済面・政治面で活発に動いている地域での同国のイメージ改善を目的としているとの指摘もある。
メディアを通じた文化や価値観の紹介で肯定的なイメージを振りまくことで、強大な軍事力への恐怖心を減らし、開発途上国との関係をより緊密化し、国際的な影響力を拡大することを目的としているというのだ。