NYダウ下落、約1カ月半ぶりの安値 企業業績への懸念で
ニューヨーク(CNNMoney) 23日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均が前日終値比243.36ドル安の1万3102.53ドルと、7週間ぶりの安値で取引を終えた。主要企業から予想を下回る業績発表が続いたことから、景気の先行きへの懸念が広がった。
ダウ構成銘柄30種のうち、インテル、マイクロソフトを除く28銘柄が下落した。
S&P500種指数も1.4%下がり、7週間ぶりの安値。ハイテク株中心のナスダックは前日比0.9%安と、8週間ぶりの安値をつけた。ただ3指数とも、前年に比べると7―15%高い水準を維持している。
この日は化学大手デュポンが7~9月期決算での大幅減益と1500人の人員削減を発表。航空機エンジン・機械大手のユナイテッド・テクノロジーズ、事務用品大手のスリーエムも業績見通しを引き下げた。
またスペイン経済を巡って、7~9月期の国内総生産(GDP)成長率が前期比マイナス0.4%にとどまり、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが同国5州の格付けを引き下げるなどの報道が相次ぎ、欧州経済への不安が高まっていた。
アナリストらによると、接戦が続く米大統領選や、大幅増税と歳出削減が実施される「財政の崖」問題も投資家心理に影を落としている。