ユーロ圏の9月失業率は11.6% 過去最悪の水準
ニューヨーク(CNNMoney) 欧州連合(EU)統計局が31日に発表したユーロ圏の9月の失業率は11.6%となり、過去最悪を記録した。
8月の11.5%と比べると大きな増加ではないが、2011年9月の失業率(10.3%)と比べると、1.3ポイント増加した。共通通貨ユーロを使用する17カ国の失業者の合計は前月比14万6000人増の1849万人となった。
ただし国によって状況は大きく異なる。最も深刻なのは不況にあえぐスペインの25.8%で、ギリシャの25.1%、ポルトガルの15.7%が続く。
一方で最も失業率が低いのはオーストリアの4.4%。ルクセンブルクは5.2%、ドイツとオランダは5.4%だった。
EUの27加盟国全体では、失業率は前月と同じ10.6%だった。前年同月は9.8%。また、EU全体の失業者数は前月比で16万9000人増えて2575万人となった。