英BP、メキシコ湾原油流出事故で3600億円の罰金 史上最高額
ニューヨーク(CNNMoney) ホルダー米司法長官は15日、2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故をめぐり、英エネルギー大手BPが約45億ドル(約3600億円)の罰金を支払うことで合意したと発表した。米当局による罰金としては史上最高額になるという。
40億ドルは刑事上の罰金として、残る5億2500万ドルは投資家に原油流出量の虚偽開示をしたとする米証券取引委員会(SEC)の主張に対して支払われる。BPは米連邦議会への妨害行為や水質浄化法、渡り鳥条約法などへの違反行為を認めるもようだ。
またBPの幹部2人が過失致死や水質浄化法違反などの罪で起訴されたほか、もう1人の幹部も米議会に対する情報の隠ぺいなどで起訴された。
ホルダー長官によれば、企業と個人の双方がこれだけの額の罰金と刑事責任に問われたことは過去にないという。
BPのボブ・ダトリー最高経営責任者(CEO)は「事故におけるわが社の役割を謝罪するとともに、米政府との和解により、我々は過去の行動に対する責任を認めた」との声明を出した。
BPはこれまでにも原油流出による被害を補償するための基金に計200億ドルを拠出することで合意している。