スペイン失業率、過去最悪の26% 若者は55%超
マドリード(CNN) スペイン国家統計局は24日、昨年10~12月期の失業率が過去最悪の26.02%に達したと発表した。失業者数は597万人だった。景気後退が緊縮財政にあえぐ国民生活に追い打ちをかけた格好だ。
16~24歳の若い世代の失業率は55%を超えた。ユーロ圏では、6年連続の景気後退にあえぐギリシャに次ぐ深刻な状況だ。
世界を金融危機が襲う前、2007年のスペインの失業率は8.6%で、失業者数は190万人だった。
スペインの経済規模はユーロ圏で第4位。直近3年間で2度目となる景気後退に直面している同国では、苦境にあえぐ銀行業界が、欧州連合(EU)の救済基金からの支援に頼らざるを得ない状況だ。
一方、緊縮財政策の継続は国民からの反発を買い、抗議デモも起きている。