飛行中に火災、エンジン覆うパネル締め忘れ 英旅客機
(CNN) 英国運輸省の航空事故調査当局は1日までに、ロンドンのヒースロー国際空港で先月下旬、最大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のノルウェー・オスロ行きの762便機が離陸直後、エンジン火災などに遭遇し、急きょ引き返す騒ぎがあったと報告した。
暫定調査で、右エンジン外側を覆うパネルが通常の修理点検後、締め忘れられていたのが火災発生の原因と判明した。離陸前の機体調査でも発見されなかったという。
離陸後にこのパネルが外れて右エンジン部の燃料送り出し管に当たって機能障害をもたらし、同機の推進力制御の不具合やエンジン火災につながっていた。
762便には乗客75人、乗員5人が搭乗、離陸から30分内に緊急着陸していた。火災は小規模で消防隊が消し止めた。乗客は避難シュートを使って機外へ退避したが、3人が軽傷を負い、手当てを受けた。
飛行中、左エンジンに問題はなかった。