世界の航空機、20年後には2倍に エアバスが予測
ロンドン(CNNMoney) 世界の空を飛ぶ航空機の数は今後20年間で倍増するとの予測を欧州の航空機大手エアバスが発表した。
エアバスは24日に発表した国際市場予測の中で、世界の航空輸送は2032年まで毎年4.7%のペースで伸びるとの見通しを示した。この需要に応じるためには、新たに3万機近く、総額4兆4000億ドル(約440兆円)の旅客機と貨物機を導入する必要があるという。同時に航空機の機体も大型化し、平均の大きさが約1.25倍になると予測している。
需要増大の要因としては、アジアを中心とした中間所得層の拡大や格安料金の普及が挙げられる。アジア太平洋地域の航空輸送は32年までに、欧州や米国を抜いて世界トップに立つことが予想される。エアバスが新たに製造する旅客機の3分の1以上は同地域に納品される見通しだ。
今年エアバスを抜いて航空機メーカー世界最大手となった米ボーイングも最近、中国での受注を今後20年間で3倍に増やす方針を発表している。