トイレットペーパー不足のベネズエラ、工場を政府管理下に
(CNN) 生活必需品不足が深刻化するベネズエラで、アレアサ副大統領は21日、北部アラグア州のトイレットペーパー工場を一時的に政府の管理下に置くと発表した。生産、流通体制を見直して売り惜しみを防ぐのが目的だという。
同国では今年初めから、米や油、トイレットペーパーなど生活必需品の不足が目立っている。首都カラカス市内ではトイレットペーパーが入荷するたび、店頭に長い列ができる。
業者や野党は品不足の原因として、政府による価格統制や外貨規制を指摘。生産者の多くが採算の取れない状況に陥っていると主張してきた。
これに対して政府は、民間企業による売り惜しみやメディアの扇動が原因との立場を示す。マドゥロ大統領は今月13日、国内の「経済戦争」に勝つためとして、「経済からの国民防衛」と称する政府機関を新設した。