経営者の報酬、最も低い従業員の12倍以内に? スイスで国民投票
(CNN) スイスで24日、企業経営者の報酬について、その会社で最も賃金の低い従業員の12倍を上限と定める提案の是非を問う国民投票が実施される。
この提案は「1:12イニシアチブ」と呼ばれ、企業経営者の1カ月の収入が、最も賃金の低い従業員の1年分の収入を超えることがあってはならないという考えに基づく。支持者が10万人の署名を集めて国民投票を実現させた。
提案を推進しているスイスの議員は、所得格差の拡大は不公平を生み、一握りの富裕層が社会、経済、政治に対して不当な影響力を行使することにつながると主張。「民主主義が脅かされる」と懸念する。
最近の世論調査では、提案は35~40%の支持を獲得しているという。
CNNコラムニストのジョン・サッター氏は、米国でも所得格差解消のためにこうした手段を検討する必要があるとの考えだ。