「キックスターター」の資金調達、総額1000億円を突破
(CNN) 米資金調達サイト「キックスターター」は3日、サイト開設以来の約5年間で資金調達に成功したプロジェクトの調達総額が10億ドル(約1000億円)を超えたと発表した。
同社はサイト上で「10億ドル突破は、人々が新たなアイデアに高い関心を持っていることを示す」とコメントした。
キックスターターは製品や事業、発明などのアイデアを登録して一般市民から資金援助を得る「クラウドファンディング」のサイト。2009年4月に開設され、初日は7件のプロジェクトに40人が計1084ドルの出資を申し出たという。
これまでの5年間で世界224カ国の計570万人が、5万7000件のプロジェクトに支援を表明している。
総額のうち半分以上はこの1年間に調達された。国別にみると米国が6億6300万ドルと最も多く、英国の5400万ドル、カナダの4500万ドルがこれに続いている。
登録されたプロジェクトは、最初に設定した期限内に目標額を達成できた場合のみ成立し、キックスターターが手数料として調達額の5%を受け取る仕組み。出資の申し出は毎週水曜日が最も多く、取り消しは週末に集中するという。
キックスターターからはこれまでに、スマートウオッチ「ペブル」やゲーム用ヘッドセット「オキュラスリフト」が誕生。米テレビドラマシリーズ「ヴェロニカ・マーズ」の映画化も決定した。