米FRB、量的緩和を追加縮小 月450億ドルに
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)は30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債などを購入して市場に資金を供給する「量的緩和」の規模を5月以降、1カ月あたり100億ドル縮小して450億ドル(約4.6兆円)にすることを決めた。
FRBは量的緩和を段階的に縮小しており、追加縮小は予想されていた。発表後株価は上昇し、大企業で構成するダウ工業株平均の終値は過去最高値となった。
声明でFRBは米経済について「冬の間は厳しい天候のために急激に減速したが、最近は上向いている」との見方を示した。
米商務省が同日発表した1~3月期の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.1%増の低い伸びにとどまった。ただ民間セクターでの雇用増など景気改善を示すデータもある。
FRBが景気刺激策の一環として2008年12月に量的緩和を開始。最近は雇用情勢の改善がみられるとして、量的緩和の縮小を進めていた。FRBは量的緩和終了後も、短期金利を低く維持して景気を下支えするとしている。