日立、中国に世界最速エレベーター 95階に43秒で到達
(CNN) 日本の日立製作所などは27日までに、中国南部の広州市に2016年に完成予定の超高層ビルに世界最速のエレベーターを取り付けると発表した。
最高時速は72キロで、高さ約500メートルの構造物のてっぺんまで43秒で到達する。広州市に建設される超高層ビル「CTFファイナンシャルセンター」の高さは530メートル。
日立によると、このエレベーターが登る際、利用者の耳に障害が起きないよう空気圧を調整する特殊技術を導入。かご部分の激しい横揺れを阻止する工夫も施す。
また、下降する際の事故発生に備え、新たに開発したブレーキも採用。このブレーキは最大300度までの高温に耐えられる性能を持つ。
同ビルの高さは世界一にはならない。現在の世界一はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイにある高さ約827メートルの「ブルジュ・ハリファ」。
サウジアラビア西部の紅海に臨むジッダ市では高さ「約1キロ」のビル建設が計画されている。