鮮度が命、リオの老舗ジューススタンドのこだわり
(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)開幕を目前にしたブラジル第2の都市リオデジャネイロ(以下リオ)。ここのスーコス(ジューススタンド)を初めて訪れた人は、その迫力に圧倒されるだろう。
名前すら聞いたことがない珍しい果物がガラスケースの中にずらりと並ぶ店もあれば、まるで果物をあがめるかのように山積みし、展示している店もある。
「ここを訪れた米国人は、店内に並ぶ果物を見ると皆大はしゃぎする」と語るのは、リオのイパネマなど、数カ所でジューススタンド「ポリス・スーコス」を家族で経営しているロドリゴ・ビジガル・ペイクソトさんだ。ペイクソトさんの父は1958年にリオで最初のジューススタンドを開業したという。
アーティチョークのような形の果物は、フルッタ・ド・コンデ(シュガーアップル)と呼ばれる抗酸化物質を豊富に含んだ西洋ナシのような果物で、この果物のジュースはポリス・スーコスの人気商品の1つだ。
赤くて小さいのはビタミンCを最も多く含む果物の1つであるアセロラ。
またオレンジ色のピーマンのような形で、上に渦巻形の柄が付いた果物は、ブラジル北東部原産のカジュ(カシューアップル)だ。カジュのジュースは舌触りがなめらかで甘い。ちなみに柄の部分はカシューナッツだ。
黄色いマンゴのような形の果物はカジャーで、ビタミンA、B、C、鉄分、カルシウムを含んでいる。
リオの人々にとって毎日フルーツジュースを飲むことは、暑さをしのぎ、天然のスクロース、抗酸化物質、ビタミンを補給するための神聖な儀式だ。