ギリシャへの金融支援、4カ月延長で合意
(CNNMoney) 欧州連合(EU)は、20日にブリュッセルで開催されたユーロ圏財務相会議で、ギリシャへの金融支援を2月末から4カ月間延長することで合意した。この合意により、ギリシャは景気回復への長期計画を策定するまでの間、ひとまず破綻を回避し、ユーロ圏にとどまることになった。
しかし、ギリシャは、巨額の金融支援を今月末以降も延長してもらう条件として、23日までに国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)などの債権者らが許容できる改革案のリストを策定しなければならない。また、このリストも、詳細を詰めた上で、4月までに関係金融機関の合意を得る必要がある。
ギリシャのバルファキス財務相は記者会見で、「われわれの改革案が金融機関の支持を得られなければ、今回の合意は無意味になる」「だが、金融機関にはねつけられような案にはならないだろう」とし、ギリシャ政府が23日まで昼夜を問わず改革案の策定に取り組むと述べた。
ギリシャ新政府は、債権者と長期的合意について交渉するための時間稼ぎのために、当初の要求を撤回し、大幅に譲歩したと見られる。
ギリシャ政府は、すべての債権者への公約を守り、これまでギリシャ経済を破綻に追い込むと非難してきた財政緊縮策の枠組みの中で改革案を策定すると誓う一方、財政目標、景気回復、金融の安定を損なう恐れのある一方的な改革は行わないと述べた。
これに対し、ユーロ圏の債権者らも、金融支援プログラムの中の既存の柔軟性を利用し、ギリシャの負担を軽減することを約束した。