欧米の経済制裁でロシアの損失額は約13兆円、首相明かす
ロシアは主要な外貨獲得源である原油輸出の価格下落にも悩んでいる。国家歳入の約半額は原油やガス輸出に頼っているが、今年の最初の2カ月間でエネルギー輸出額が約40%減ったことを受け、歳出の切り詰めを強いられた。
同国の国内総生産(GDP)は今年、最大で5%の落ち込みも予想されている。
ロシアのプーチン大統領は欧米の経済制裁の影響を打ち消す姿勢を前面に出し、アジア諸国など中心に交易を広げる考えを表明している。今月には、ロシア経済は2017年に拡大基調に転じるとの見通しも示していた。
ただ、この期待は希望的観測に過ぎないとの見方も出ている。主要な貿易相手国の間で今年に入りロシアとの取引が増えているのは日本のみとなっている。