日本のGDP成長率、1~3月期0.6%増 先行きには悲観論も
(CNNMoney) 日本の内閣府が20日発表した今年1~3月期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%増、年率換算で2.4%増と、市場予想を上回った。
前期に続いてさらに高い成長率を記録したことを受け、同日午前の平均株価は0.6%上昇した。
ただ専門家の間では、今年4~6月期以降のGDPが伸び悩むとの見方も強い。
英調査会社キャピタル・エコノミクスのマーセル・シーリアント氏は、年間の成長率がゼロに近くなると予想する。
日本経済は消費税増の影響で昨年7~9月期までマイナス成長が続き、景気後退局面にあった。
日本銀行は10月に追加金融緩和に踏み切り、金融緩和と財政出動、成長戦略を柱とする「アベノミクス」を打ち出してきた安倍首相は12月の総選挙で続投を決めた。しかし、アベノミクスによる賃金引き上げや成長加速の効果は限定的にとどまっているとの批判が根強い。
シーリアント氏は、「そう遠くないうちにさらなる景気刺激策が必要になる」との見通しを示している。