伊ランボルギーニ、18年にSUV発売 年3千台生産
ニューヨーク(CNNMoney) イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニは28日までに、家族向けや新たな顧客層を意識した新型のスポーツ用多目的車(SUV)を2018年に売り出す計画を発表した。
価格については触れなかった。4ドアのSUVで、今後数年にわたり数億ユーロを投じて伊ボローニャ近くにある主要工場の設備を増強し、生産に乗り出す。SUV開発は伊政府も支持している。SUV生産で500人を新たに雇うという。同社の従業員総数は2012年時点で917人。
同社のステファン・ビンケルマン最高経営責任者(CEO)は声明で、SUV計画はランボルギーニの新たな時代の始まりとその意義を強調。ボローニャ近くでの製造については世界規模で「イタリア製」の価値を守るための措置と述べた。
年間の生産台数は約3000台を想定。同社の現在の販売台数の倍の水準となる。主要な売り込み先としては米国、英国、ロシア、中国や中東などをにらんでいる。
ランボルギーニのSUV開発は、12年に北京モーターショーでコンセプトカーの「ウルス」を披露して以来、取り沙汰されていた。このコンセプトカーの概念がそのまま実現するなら18年発売のSUVのエンジンは600馬力となる。同社の大半のモデルと同様、道路走行能力を重視し、常時の全輪駆動となる。
同社によるSUV製造は初めてではない。1985年から92年にかけては直方体のような形状の「LM002」を発売し、約300台を生産していた。
ランボルギーニ社は1963年に創設。98年以降、ドイツ大手フォルクスワーゲンの傘下にあるアウディが経営権を握っている。