米求人件数、過去15年で最高を記録
ニューヨーク(CNNMoney) 米労働統計局がまとめた4月の米求人件数は約540万件と市場予想を上回り、月ごとの統計が開始された2000年12月以降で最高を記録したことが分かった。
米景気は冬の間いったん減速したものの、全体として回復基調にあることを裏付ける結果となった。
過去1年間の求人件数は医療、サービス業、社会福祉の分野で最も多く、4月も同様の傾向がみられた。中でも医療分野の求人が増加した。
一方、昨年から今年初めに原油などの価格が大幅に下落した影響で、鉱業や林業は不調が続いた。
求人は全米各地で増加し、特に西部が最大の伸びを示した。
米失業率は現在5.5%と、昨年の6.3%から大幅に改善している。
自己都合での退職者数は昨年12月以降、約270万人の水準を維持している。これは、現状より高収入の職などがすぐに見つかるとの楽観的な見通しを持つ人が多いことを示している。