米旅客機機長、機内トイレの水洗で実弾の「証拠隠滅」
(CNN) 米大手ユナイテッド航空は11日までに、ドイツ・ミュンヘン行きの同社便の機長が飛行中に銃の実弾をゴミ箱やトイレの便器内に捨て、「証拠隠滅」を図ろうとする不祥事を起こしたことを認めた。
自分の荷物の中に実弾があったことを失念し、気付いた後に隠密に処理しようとしたらしい。
この騒ぎの調査に詳しい当局者によると、機長は最初、実弾をゴミ箱の中に投棄。しかし、乗客が実弾を見付けて乗務員に知らせ、当の機長へ報告が入った後、便器に入れて水洗で流していたという。
この失態は今年6月、米テキサス州ヒューストン発の便で発生。機長はミュンヘンへ到着後、経緯を当局に明かしたという。実弾は機内から回収された。
ユナイテッド航空も内部調査を進めているが、声明で機長の社員の身分に変更はないと処分を下していないことを明らかにした。米連邦法によると、旅客機などのパイロットは犯罪や乗っ取り行為などへの予防策として武器の携帯を認められているが、米国内のみでの措置となっている。