ダイヤ相場が低迷 中国株の急落が追い打ち
ロンドン(CNNMoney) ダイヤモンドが欲しい人には今が買いどきかも知れない。世界相場の低迷に、中国の株価暴落が拍車をかけているからだ。
バークレイズの鉱業アナリストは最近のレポートで「中国で起きた最近の出来事の影響を受ける市況商品があるとすれば、それはダイヤモンドだ。ダイヤモンドの購入決定は消費者マインド次第であり、中国の株式市場の回復と相関関係にある」と指摘した。
中国は現在、米国に次ぐ世界第2のダイヤモンド市場で、世界全体の需要の16%を占めている。
中国の女性はダイヤモンドや貴金属を投資対象として積極的に購入していると、リバラム(ロンドン)の鉱業アナリスト、ベン・デービス氏は説明する。
だが同氏によれば急騰する中国の株式市場に資金が流れ始めた3月ごろからダイヤモンド販売が減速したという。これに追い打ちをかけたのが株式市場の急落だった。
ダイヤモンド大手のデビアスも近年にない需要低迷を予想する。同社は昨年、3270万カラットの原石を販売したが、今年の生産量は2900万カラットに留まるとみている。