人民元レートがさらに下落 元安誘導への批判拡大も

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中国人民銀行の周小川総裁

中国人民銀行の周小川総裁

香港(CNNMoney) 中国人民銀行(中央銀行)は12日、人民元レートの基準値となる中間値を1ドル=6.3306元に設定した。11日に発表した新たな算出方法に基づく措置で、同日の中間値からさらに1.6%値下がりした。

人民銀は11日、従来独自に設定していた中間値を前日の終値に基づいて決める方式に切り替えた。同時にこの日の中間値を前日比1.9%引き下げていた。

12日の中間値も新方式に従い、11日の終値に近い水準に設定した。その結果、両日合わせた下げ幅は過去数十年間に例をみない数値を記録。市場では元安が進んだ。

中国当局は人民レートを操作しているとの批判を受けてきた。ここ2日間の動きは輸出競争力の強化を狙った元安への誘導として、さらに批判を集める可能性がある。

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