米家計純資産、過去最高の85兆ドル超 不動産回復で
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日発表した統計によると、今年4~6月期の家計純資産は85兆7000億ドル(約1京300億円)と、過去最高を記録した。不動産市場の回復が主な要因とされる。
不動産資産の価値は1~3月期から4000億ドル余り上昇し、21兆5000億ドルに達した。2011年に記録した最低額と比べ、4兆5000億ドルも上がっている。
住宅の評価額から住宅ローン残高を差し引いたエクイティは、12兆2000億ドルまで回復。不動産資産の中でエクイティの占める割合は56.3%で、09年の37%から大幅に上昇した。
株式の価値は13兆5000億ドルと、前期比でほぼ横ばい。08~09年の株価暴落での損失は取り戻し、過去最高を更新した。
ただ、米国の賃金は過去3年間、伸び悩みが続いている。米国勢調査局が16日に発表した統計によると、14年の家計所得の中央値は5万3657ドル。99年の最高記録には遠く及ばない金額にとどまった。貧困率も14.8%と横ばいが続いている。