米FRB、利上げを見送り ゼロ金利政策を継続
ワシントン(CNNMoney) 米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は17日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、利上げを見送ることを決めた。
米国ではほぼ10年にわたり利上げが行われていない。金融危機のさなかの2008年12月以来、実質的なゼロ金利政策が続いている。
利上げを見送った背景には、世界的な景気減速や米国の物価上昇率の低さ、不安定な株式市場への懸念がある。
FRBのイエレン議長は記者会見で「海外の情勢は警戒を要する。金融市場の乱高下を招いたのは、中国など新興市場の経済成長に対する懸念の高まりだ」との認識を示した。
利上げの見送りを受けて、ニューヨーク株式市場のダウ工業株平均は一時、150ドル値上がり。だがその後、近い将来に利上げは実施されるとの認識が投資家に広がったことで値下がりした。