米HP、最大3万人の追加削減へ 今秋の分割控え
ニューヨーク(CNNMoney) 米IT大手ヒューレット・パッカードは15日、今秋に予定される分社化にともない、2万5000~3万人の人員を削減すると発表した。
メグ・ホイットマン最高経営責任者(CEO)は、人員削減によって「新会社のコスト構造の競争力と持続性をより高めることができる」と説明した。
同社はホイットマン氏が就任した2011年以降、すでに約5万5000人の人員削減を断行している。同氏は今年6月にCNNとのインタビューで、人員削減が社員の士気に影響を及ぼしていると認める一方、「さらに調整を行う可能性がある」と述べていた。
しかし今回の削減については最終段階と位置付け、「将来にかけてリストラの必要はなくなる」との見通しを示している。
同社は11月1日付で、クラウドサービスやサイバー・セキュリティーなど高成長分野に注力する「ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)」、パソコンやプリンター事業を引き継ぐ「HP」という2つの上場企業に分割される。ホイットマン氏はHPEのCEOに就任する。