パリ同時テロ、観光業に打撃 訪問客数は当初予測の15%減
ニューヨーク(CNNMoney) パリ市の観光局は22日までに、今月13日に起きた同時多発テロ事件後の1週間における同市への訪問客数は当初予測より15%低い水準に落ち込んだと報告した。
パリにとって観光は最大産業で、昨年は約4600万人の観光客が訪れ、関連収入は210億ユーロを超えた。観光業は50万人の雇用も生み出している。
パリ首都圏の観光局の幹部は、事件による観光客の出足などへの影響の程度を測るには時期尚早だが、影響を及ぼす可能性はあると指摘した。様々な観光スポットや関連組織の関係者は安全確保の手順などについて警察と協議しているという。
パリ市内の主要な観光地では通常の3倍の数の警官が警戒態勢を敷いている。
学生に割安価格の旅行料金を提供している企業によると、事件発生後、キャンセルを求める旅行客からの連絡はあった。ただ、若年層の旅行客は両親の世代と比べ、世界で起きる出来事を受け旅行を中止する傾向は強くないと説明。逆に治安対策や監視態勢の強化で旅行はより安全になると考える若者もいるとしている。