男女の賃金格差解消は118年後? 平等な国は皆無
ロンドン(CNNMoney) 世界の男女の賃金格差は、118年後の2133年にならないと解消されない――。世界経済フォーラム(WEF)が発表した今年度版の報告書でそんな見通しを明らかにした。
WEFによると、世界の格差解消のペースは鈍く、現在の女性の賃金は10年前の男性並みにとどまる。米国では女性の賃金は同じ職種の男性の64%。前年の66%よりも格差が広がり、賃金平等度ランキングでの順位は145カ国中、65位から74位へと後退した。
同報告書は、各国の企業経営者を対象に従業員の給与について尋ねた調査をもとにまとめた。
同じ仕事をしている男性と女性の間に賃金格差がない国は皆無だった。特にブラジルの女性の賃金は男性の48%、アンゴラでは40%と、いずれも半分を下回った。
一方、貧困国とされるルワンダの女性の賃金は男性の88%で、多くの先進国を上回る。