英、諜報要員を1900人増強へ ISIS対策で
ロンドン(CNNMoney) フランスの首都パリで起きた同時多発テロなどを受け、英政府が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への対応の一環として諜報(ちょうほう)部門の人員を1900人増強する方針であることが17日までに分かった。実現すれば人員は15%増の1万5000人規模となり、2005年にロンドンで発生した同時テロ以来、最大規模の増強となる。
英政府は、英国に対するイスラム過激派のテロ計画の増加や、ベルギーやフランス、チュニジアなどでの襲撃の増加を受け、キャメロン首相が人員の増強を決めたと説明した。
キャメロン首相によれば、対テロの軍事費について、今後5年間で30億ドル(約3700億円)の支出増を予定している。
新しく雇用される人員は、MI5とMI6、政府通信本部(GCHQ)の3つの情報機関で働くことになる見通し。
英国は3つの情報機関に対し、年間約20億ポンド(約3750億円)を支出している。
英国はまた、国外の空港の保安状況を確認するための支出を2倍以上に拡大することも計画している。