イケア、難民キャンプに照明を 40カ国でキャンペーン
ロンドン(CNNMoney) スウェーデンの家具大手イケアが近く、収益の一部を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付し、難民キャンプに照明器具などを届けるキャンペーンを実施する。
LED(発光ダイオード)を使った商品が1点売れるごとに、1ユーロ(約130円)をUNHCRへ寄付する。寄付金は難民キャンプに住む家族に照明や再生可能エネルギーシステムを提供するために使われる。
「難民キャンプに明かりを届けよう」と題したこのキャンペーンは今月から来月にかけての3週間、世界40カ国以上で実施される。昨年の同じキャンペーンでは1160万ドル(現在のレートで約14億円)を寄付した。
イケアはUNHCRにとって最大の企業パートナーとされ、2010年以来の寄付金の総額は1億6600万ドル余りに上る。今年は難民キャンプ用の組み立て式仮設住宅を開発。UNHCRがギリシャやチャド、イラクなどで開設している難民キャンプに数千軒を贈った。
欧州は現在、戦後最大の難民危機に直面している。暴力や迫害、貧困から逃れようと、これまでに85万人以上が地中海を渡って欧州へ流れ込んだ。