ファイザーとアラガン、合併で合意 製薬業界最大手に

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米ファイザーは同業大手アラガンと合併で合意した

米ファイザーは同業大手アラガンと合併で合意した

ニューヨーク(CNNMoney) 米製薬大手ファイザーとアイルランドの同業大手アラガンは23日、合併で合意したと発表した。当局の承認を得て実現すれば、新会社は業界最大手となる。合併の規模は1600億ドル(約19兆7000億円)。

調査会社ディーロジックによれば、企業間の合併・買収としては、1999年に英ボーダフォンが独マンネスマンを買収した案件に次いで史上2位の規模となる。手続きは来年中に完了する見通しだ。

新会社は売上高、時価総額ともに、業界トップのジョンソン・エンド・ジョンソン、ノバルティスを上回るとみられる。

ファイザーは疼痛治療薬「リリカ」や関節リウマチ治療薬「エンブレル」、性的不全治療薬「バイアグラ」など、アラガンはしわ取り薬剤「ボトックス」やドライアイ治療薬「レスタシス」で知られるが、合併による値上げの心配はないとされる。

医療関連業界では近年、医療保険制度改革法(オバマケア)や人口高齢化の影響を受けて製薬、保険、病院、薬局などの企業合併が相次いでいる。

米企業が法人税を抑えるために、米国より税率の低い国へ本社を移す動きも目立つ。ファイザーも本社をニューヨークからアイルランドへ移すことになる。同社は昨年、英アストラゼネカの買収を試みた際も、節税が主な目的だと明言していた。

企業によるこうした税金対策は「タックス・インバージョン(課税逆転)」と呼ばれる。法律で禁止されているわけではないが、与党・民主党などが批判の声を強めている。

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