空港に大型貨物機3機置き忘れ? 持ち主探し マレーシア
(CNN) マレーシアのクアラルンプール国際空港で、ボーイングの大型貨物機747―200F型機3機が相次いで置き去りにされ、空港当局が地元紙に広告を出して持ち主に名乗り出るよう呼びかけた。
地元紙2紙に掲載された広告は、持ち主に対して機体の回収を促し、「14日以内に回収されない場合、売却または廃棄することもある」と通告する内容。置き去りにされた3機の写真も掲載した。売却で得た利益は経費などに充てる方針。
同空港の幹部によると、3機は1年以上前、それぞれ別々にクアラルンプール国際空港に乗り捨てられた。「駐機料金も払ってもらえない。どこに請求していいのかも分からない」と幹部は途方に暮れる。
複数のデータベースには、3機の持ち主として航空機リース会社の名が登録されていた。しかし同社は3機とも2008年に売却したと説明。以降、何度か持ち主が変わったとみられる。
マレーシア空港は、同国の民間航空規定に基づき、持ち主が現れなかった場合は同空港に3機を売却する権利があると説明している。現時点で同空港に置き去りにされているのはこの3機のみで、格納スペースに問題はないという。
マレーシアでは昨年、マレーシア航空が相次ぐ悲劇に見舞われて経営が悪化、A380型機6機の売却またはリース先を探している。