ロシア中銀、クリミア半島限定で併合記念の「新紙幣」発行

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クリミア半島併合を記念した地域限定の特別紙幣=ロシア中央銀行

クリミア半島併合を記念した地域限定の特別紙幣=ロシア中央銀行

ロンドン(CNNMoney) ロシア中央銀行は24日までに、住民投票をへて昨年初期に強制編入したウクライナ・クリミア半島の地域限定の特別紙幣を発行した。同半島併合を認めないウクライナや欧米諸国の反発を新たに買うのは必至となっている。

ロシア中銀によると、新紙幣の流通は23日から開始。100ルーブル紙幣を計2000万枚印刷する予定。100ルーブル紙幣1枚は約1.42米ドル(約172円)に相当するとしている。クリミア半島併合時の100ルーブルの為替レートは約2.75ドルだった。

新紙幣の片面には同半島の城、もう一方には同半島のセバストポリ市にある記念碑が描かれている。

中銀によると、新紙幣にはバーコードのQRコードが組み込まれ、スマートフォンの利用者がスキャンすればこの記念的な紙幣の歴史的な情報を入手出来るデザインともなっている。

ロシアによる同半島併合に反発する欧米諸国は経済制裁の発動で対抗。この影響でルーブルの価値は過去2年で半分以上下落した。ロシアの主要な外貨獲得源となっている原油やガスの大幅な価格減少もあり、同国経済は苦境が続いている。

欧州連合(EU)は最近、ロシアに対する経済制裁の期限を来年半ばまで延長する方針を決めた。親ロシア派が一定地域を掌握するウクライナ東部情勢に大きな変化がなく、ロシアに行動を促す圧力などを狙っている。

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