フォルクスワーゲン、1.5兆円支払いで米当局と和解
不正車を環境保護規制に合うよう修理する方法は、今のところ承認されていない。環境保護局(EPA)のマッカーシー長官は、今後6カ月以内に解決策が見つかることを期待していると述べた。
残った額のうち27億ドルは環境対策に、20億ドルは排ガスが出ない「ゼロ・エミッション車」の開発に回す。環境対策費は、各州が老朽化したトラックやバスの買い替えなどに使う見通しだ。
VWは規制を逃れる目的でディーゼル車に違法なソフトウェアを装備し、検査時の排ガス量を操作していたことを認めている。実際の汚染物質排出量は最大で許容量の40倍に達していた。
VWのミュラー最高経営責任者(CEO)は「問題是正への取り組みを極めて重大にとらえ、この和解が大きな前進となることを信じている」「米国の消費者の信頼を回復するために、やるべき仕事がまだたくさんある」と述べた。