ビットコイン65億円が盗難被害 仮想通貨取引所大手
香港(CNNMoney) 香港に拠点を置く仮想通貨の取引所「ビットフィネックス」がハッキングの被害に遭い、約6500万ドル(約65億円)相当のビットコインが奪われたことが4日までに分かった。
ビットフィネックスは取引や資金の預け入れ、引き出しを停止。事件を受けてビットコインの相場は一時、20%以上下落した。
ビットフィネックスは3日、「何が起きたか確認するため、侵入について調査中だが、ユーザーの一部のビットコインが盗まれたことは承知している」とブログに投稿した。
ビットフィネックスはCNNMoneyの取材に対し、盗難額は11万9756ビットコインだったと電子メールで回答した。これは現在の相場で6500万ドル以上に相当する。ハッキングがどのように起きたかや考えられる犯人像については回答しなかった。すでに当局には被害を届け出たという。
現在は、当局や専門技術をもつ会社と協力して盗まれたビットコインの行方を追っているという。また、ユーザーが自分の口座に被害が出たかどうか確認できるよう、取引の再開を目指しているという。
2014年には大手取引所マウントゴックスが取引を停止、投資家が資金を引き出せなくなる事態が起きた。原因は技術的問題やサイバー攻撃による混乱とされ、マウントゴックスはその後、破産した。
専門サイトのビットコイン・チャーツによれば、ビットフィネックスは世界最大級のビットコイン取引所で、過去30日間のドル建て取引高は世界最多だった。