米、キューバ葉巻やラム酒の無制限持ち込み許可 制裁緩和
キューバ革命を端緒にした米国の貿易制裁は1962年に故ケネディ大統領が打ち出していた。ただ、全面禁輸に署名する前、葉巻好きとして知られた同大統領は側近に首都ワシントン内で見付けられる限りのキューバ産葉巻を買い占めさせたとの逸話もある。側近だったピエール・サリンジャー氏によると、当時買い集めた葉巻は1200本に達したという。
禁輸以降、旅行客がキューバ産葉巻を持ち帰り、税関検査で見付かった場合、密輸品として取り上げられ、目の前で折られるような羽目にも陥っていた。
米、キューバ両国は2014年12月、電撃的に国交正常化交渉を発表。昨年7月に国交を回復していた。今年3月にはオバマ大統領が米国大統領としては88年ぶりのキューバ訪問に踏み切っていた。関係正常化の流れの中で米国はキューバに対する経済制裁を段階的に解除していた。