マイクロソフト、英で企業向け製品を値上げへ ポンド安受け
ロンドン(CNNMoney) 米マイクロソフトは24日、英国で一部の企業向け製品とサービスの価格を最大22%引き上げる方針を明らかにした。
今年6月の英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった後、ポンドが急落していることを受けた措置。来年1月付けで価格を改定する。
ライバルの米アップル、HP、デルも同じ理由から、すでに10%前後の値上げに踏み切っている。中国のスマートフォン・メーカー、ワンプラスは、現行機種「ワンプラス3」の価格を6.5%引き上げた。
ポンドの対ドルレートはEU離脱決定後、約18%も下落した。外国企業にとっては、英国での収益を自国通貨に換算した額が目減りすることになる。ハイテク企業は多くの部品をドル建てで調達するため、特に深刻だ。
マイクロソフトの値上げの対象には公共部門も含まれている。同社を「戦略的サプライヤー」のひとつと位置付ける英政府にとって、手痛い打撃となる可能性がある。