トランプ次期米大統領、新型エアフォース・ワンの建造に異議
これまでのところ空軍は、2機の新型エアフォース・ワンのために2021年までで29億ドル(約3300億円)の予算を割り当てている。この2機は、現在使われている747-200B型機の後継となる。
新型機は2022年からの運用を見込む。国防総省の予算によれば空軍は新型機の建造準備のため既に9300万ドルを支出済みで、これはボーイングとの現行の契約額に含まれている。製造はまだ始まっていない。
アーネスト報道官は6日、エアフォース・ワンの機内で記者団に対し、「現行機の寿命は終わりに近付いている」と説明した。
現在使われている2機のうち、1機はロナルド・レーガン大統領の時代に導入され、もう1機はジョージ・H・W・ブッシュ大統領時代の1990年に納入された。両機とも運用とメンテナンスにかかる経費が増大し続けている。
空軍はまだ新型エアフォース・ワンの正式な発注も行っていない段階だが、同機の基盤にはボーイングの最新鋭ジャンボジェット機747-8型機を選定。新型機には最新鋭の通信機能やミサイル回避システム、飛行中の燃料補給、VIP用の内装、核爆発で放射される電磁パルスからの防御といった装備が搭載される。