米FRB、1年ぶり利上げ 0.25%引き上げ
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、短期金利の指標となる誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.50~0.75%の範囲とすると明らかにした。FRBが米経済の回復に自信を持っていることの証しと言えそうだ。金利の引き上げは、住宅の購入者や投資家など数百万人の米国人に影響を与える。
利上げは2015年12月以来。また、過去10年でも2度目となる。
FRBのイエレン議長は「年央から経済成長は上向いている」と指摘。今後も米経済は堅調に推移するとの見通しを示した。
FRBは2008年のリーマン・ショックを受けて、政策金利を0%の水準に引き下げていた。
金利の引き上げは、米経済がもはやFRBの下支えを必要としておらず、消費者も業界も資金繰りに余裕が出てきたことの証しと言えそうだ。雇用は74カ月連続の増加を示しており、失業率は4.6%と2007年以来の低水準となっている。経済成長率も低水準とはいえ、7年連続の増加を示している。