3割が「貯金ゼロ」、低金利や生活費が重荷に 欧州調査
ロンドン(CNNMoney) オランダの銀行「ING」は29日までに、欧州諸国では10人のうち3人、米国では6人のうちの1人が貯金が一切ない状態にあるとの新たな調査結果を明らかにした。
計15カ国の住民1万5000人を対象にした調査で、先進国で広まっている低金利政策が貯金の障害となっている一方、生活費の工面で蓄えの資金を食いつぶす状態に追い込まれていると指摘した。
調査は市場調査企業イプソスに委託して実施したもので、欧州諸国の住民29%が貯金ゼロになっていると推定。貯金しているとした回答者のうち3分の1はその総額は税引き後の給料の3カ月分相当もしくはそれ以下と報告していた。
米国の場合は、欧州ほど深刻ではなく、貯金がないとしたのは回答者のうちの16%。昨年の同様調査ではこの比率は32%だった。