米デルタ航空、無料の機内食復活 3月から
ニューヨーク(CNNMoney) 米大手デルタ航空は19日までに、一部の北米大陸横断路線のエコノミークラスの乗客に今年の3月1日から無料の機内食を提供すると発表した。一部の同路線でのこの種のサービス提供は米航空会社で唯一と宣伝している。
対象路線は、ニューヨークのケネディ国際空港発、ロサンゼルス、サンフランシスコ行きの両便。両路線では昨年末、無料の機内食サービスの試験運用を行っていた。
同航空によると、4月24日からはボストン発、サンフランシスコ、ロサンゼルス行きの両便などでも開始する。最終的には計12路線で機内食を無料で提供する方針。
以前に廃止となっていた同クラス乗客への機内食サービスの復活は、乗客取り込み対策の一環。米航空会社は原油の低価格の恩恵もあって路線拡大を加速させ、それだけ乗客獲得競争も厳しくなっている。
デルタの報道機関向け声明によると、無料の機内食の内容はフライト時間によって異なり、選択も可能。例えば朝便の場合はサンドイッチ、朝食の定番メニューなどの盛り合わせ、果物とチーズのプレートの中から選べる。
デルタ航空の優待制度会員の場合、無料の機内食の他、軽食やアルコール飲料のサービスも受けられる。
ジョージア州アトランタを本拠とするデルタは昨年6月、乗客への無料の機内娯楽サービスの開始も発表。アメリカン航空も同8月、追随していた。